7月16日の医薬品・医療ニュースまとめ

18件のニュースから

供給面では免疫グロブリン製剤の自給率目標に向けた増産や、生薬リュウコツの供給不安定に伴う特例措置など、現場の在庫・代替薬対応に関わる動きが見られた。また、エーザイの不眠症治療薬デエビゴの欧州申請受理や、ADHD治療薬の開発進展など、国内外での医薬品開発にも進展があった。

供給

国内の自給率低下に伴う免疫グロブリン製剤の増産や、生薬リュウコツの供給不安定化といった医療用医薬品の供給課題に対応する動きが相次いでいる。免疫グロブリン製剤については、自給率100%に向けてメーカーが工場新設などの増産に取り組む。また、リュウコツに関しては、原産国の規制強化による供給不安定を受け、厚生労働省が処方変更に関する特例措置を通知した。一方、一般用医薬品市場では、記録的な高温の影響で感冒薬の販売が不調となり、5月の販売金額が3カ月連続で前年実績を下回る結果となった。

承認

国内外における新薬や検査キットの承認・発売に向けた動きが進んでいる。エーザイの不眠症治療薬レンボレキサントは、欧州医薬品庁において販売承認申請が受理された。島津製作所からは、感染性ぶどう膜炎の原因病原体を検出する新たな体外診断用医薬品が国内発売された。また、メルクバイオが開発を進めるFSH/LH固定用量配合剤の第3相試験においても参加者登録が開始されている。

薬価・行政

行政関連では、医療機関や薬局の指導、および制度運営に関する情報更新が目立った。厚生労働省は、特定共同指導・共同指導における指摘事項の情報を更新したほか、社会保険診療報酬支払基金法の一部改正に伴う政令案についてのパブリックコメント募集を開始した。さらに、予防接種・ワクチン分科会や医薬品医療機器制度部会といった各種検討会の資料が新たに公開された。

臨床試験

ADHD治療薬の臨床試験において、新たな知見が得られた。大塚製薬が開発を進めるセンタナファジンは、不安症を併発する成人ADHD患者を対象とした第III相臨床試験において、プラセボ群と比較して不安症状を有意に改善することを確認した。本剤の承認が進めば、不安症状を伴うADHD治療の新たな選択肢となる。

企業

企業の活動では、医療機器や新拠点の開発など多角的な動向が見られた。神戸ポートアイランドでは、新たな医療産業集積地となるアイパーク神戸の新築工事が開始された。統計面では、令和8年4月分の薬事工業生産動態統計における総生産金額が5337億円となり、そのうち医療機器は前年同月比104.8%の2193億円を占めた。このほか、三井化学による歯科用事業の統合、コニカミノルタの経営層向けプログラムのグローバル展開、ファンケルのクレンジングオイルのリニューアル後の受賞実績、小林製薬による消臭元などの限定製品の発売といった多岐にわたる発表が行われた。

その他

医療従事者の労働環境や業務のあり方に関する動きが注目されている。厚生労働省が公表した前年度の労災補償状況によると、業務災害における精神障害の労災補償請求件数は、医療・福祉業が前年度比31.0%増と大幅に増加し、全業種で最多となった。業務効率化の動きとしては、キヤノンMJとオプロが企業間取引の帳票業務におけるデジタルトランスフォーメーション推進に向けた協業を発表した。また、複雑な情報を視覚的に表現するグラフィックレコーディングについて、ヘルスケア分野との親和性を解説する情報も示された。

参照記事(18件)

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